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アーク溶接実習〜機械制御科〜

高等部3年生は、9月よりアーク溶接実習が始まりました。
この時期、溶接室内は、外の気温と溶接機から放出される熱が相まって大変暑くなります。無理をせず、こまめに休息をとりながら進めています。

今回は先週の復習も兼ね、ビードを置く練習です。
まず、溶接棒の角度や溶接棒を進めるスピードによって、ビードにどのような違いができるか学びます。
※ビードとは、溶接によってできる金属の盛り上がり部分を言います。

次に、学んだことを意識しながら、実際にビードを置いていきます。
アーク溶接では溶接時にとても強い光が出るので、シールドを持って作業しています。

また、アーク溶接では約6,000℃の熱が発生します。溶接をしていると滝のように汗が流れますが、2人とも集中して何度も何度も練習を重ねています。

ビードを置いた後です。この後たたいて、表面の膜を取り除きます。まっすぐにビードを置くだけでも難しい作業です。

突合せにも挑戦しました。2つ以上の金属を溶接して接合させます。シールドをすると、光を発する溶接部以外は見えづらくなるので、あらかじめ溶接箇所をよく確認しています。

この日もたくさん練習しました。
溶接棒ホルダの握り方を変えたり、溶接棒の角度を確認したりして、生徒たちはよいビードを置くために試行錯誤しながら練習を続けています。

高校3年生はアーク溶接実習を終えると、愛知県工業高校生溶接競技大会【アート部門】の作品作りが始まります。今後も安全に気を付け、溶接技能を高められるよう、実習していきます。