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ものづくりマイスターに技能を学ぶ②〜機械制御科〜

8月から始まったものづくりマイスターの講義も早くも5回目を迎え、これが最後の講義となりました。前回の記事はこちら
今回は、機械製図の試験問題に出てくる用語や、その問題文が意味する内容について、多くの時間を割いて教えていただきました。

機械の製作には、多くの部品が使用されています。
それら一つ一つの部品や機械の形や大きさが分かるように、決められた形式で図面を作成することを「機械製図」といいます。
さらにその図面には、図形を描くことに加えて、寸法や表面の凹凸の程度などの必要な情報も漏れなく記載されており、図面を利用するすべての人が同じ情報を読み取れるようになっています。

許容差についての表を見ています。細かな字で、数字が並んでいます。
図面上では記号で記されています。

こうした機械製図の特徴から、私たちがマイスターから学んでいる「機械製図CAD作業技能検定」でも、多くの約束事に対応することが求められます。

生徒たちは、これらの約束事を理解することはもちろん、その際に必要な用語の意味や数値の羅列に四苦八苦していましたが、石黒先生の講義についていこうと必死に目で追っていました。
石黒先生も、生徒たちの表情を見ながら話すスピードを調整し、質問が出た時には時間をかけて丁寧に答えてくださり、生徒たちが分からないまま先に進まないように気を配ってくださいました。

手話通訳を担当する教員も、専門用語をどう表現するか試行錯誤を繰り返しながらの講義となりましたが、石黒先生の配慮もあって、生徒たちは製図に関する知識と教養を着実に深めることができたようです。

次回は1か月後に控えた模擬試験です。模擬試験が終わると閉講式となります。
生徒たちが模擬試験で力を存分に発揮してくれることを期待しています。
これまでの講義内容を整理し、達成感のある最終回を迎えたいものです。