軌跡 ~修了生の現在 #02~
卒業生・修了生の現在を『軌跡』というシリーズでお伝えしていきます。
今回はその第2回目として、専攻科修了生の現在をお伝えします。
11月に開催された、第43回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)において、本校専攻科被服科(現生活デザイン科)修了生が洋裁種目で努力賞を受賞しました🏆
その結果を修了生が報告に来てくれたので、インタビューしました🎤
Q:アビリンピックに挑戦しようと思ったのはなぜですか?
A:名古屋聾学校に通っているときに出場していたので、大会自体はよく知っていました。先輩が卒業後もフラワーアレンジメント種目に挑戦し、頑張っている姿を見たり、話を聞いたりしているうちに、「私も挑戦しよう」と思い、出場を決めました。何もしない一年よりも、何かに挑戦する一年の方が自分にとってよい一年になると思いました。
Q:今後の目標は?
A:アビリンピックを通して、「0からものを創り上げていくことの楽しさ」を改めて感じたので、仕事の新たな目標にしようと思います。
アビリンピックの来年度の出場については、仕事を優先に考えて決めていきます。次のアビリンピック世界大会は目指したいと思うので、洋裁の技術は磨き続けていきたいです。昨年度はネイルにも挑戦しましたが、洋裁の方が私には合っていると思います。
Q:名古屋聾学校での学生生活を振り返って、今思うことはありますか?
A:フラワーアレンジメント種目に参加した先輩とも話していたのですが、専攻科に進んで本当に良かったなと思います。
Q:なぜ?
A:高等部本科3年間では学べなかった専門的な内容について集中して学ぶことができたからです。好きなことをたくさん学べて幸せだったなと今になって思います。本科で卒業してたら、服飾関係の仕事には就けなかったと思うし、働く楽しさを知ることもできなかったかな。
Q:専攻科では、どんなところが成長できたと思う?
A:専攻科での一番の成長は、「忍耐力」と「気持ちの持ち方」、「メンタルの強さ」だと思います。本科から専攻科に進むときに、自分の中のスイッチみたいなのは切り替えました。本科のときは、『トゲトゲ』したところがあって、今思えば、先生たちにはたくさん迷惑かけたかも・・・。振り返ると、先生たちは私のことを考えて一生懸命教えてくれていたんだな~と。社会に出て、教えてもらうことが当たり前のことではなく、ありがたいことだと気づくことができたかな。
Q:在校生へのメッセージをお願いします。
A:今、名古屋聾学校のSNSを見ていて以前よりも色んなことを学べて「羨ましいな~」と思うことがたくさんあります。この間は、専攻科2年生のテーブルマナーの授業の様子を見て羨ましく思いました。マナーを身に付けていることは、社会では絶対に必要なことだし、学んで損はない!!今学んでいることをしっかり吸収してくださいと在校生に伝えたいです。
仕事などで忙しい毎日の中練習に励み、勝ち取られた素晴らしい賞だと思います。本当におめでとうございます✨
話を聞いていて、「本当に成長したな~」と感じることがたくさんあり、様々なことに挑戦する前向き姿勢がとてもうれしく思いました。
今後もさらなる活躍を期待してます!!