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連携教育を体験しました

7月16日(火)、高等部本科1年機械制御科の生徒が、愛知総合工科高等学校で連携教育体験学習を行いました。
愛知県立愛知総合工科高等学校との連携教育についてはこちら(名古屋聾HPへ移動します)

連携教育先の愛知総合工科高等学校

まず、一日の流れについて話を聞きます。
日課が名聾とは違うので、生徒たちは先生の話をよく聞いて確認しています。

日課の確認を終え、次は校内見学に向かいました。
広い校内には、さまざまな掲示や展示物、加工用機械があります。
先生に質問したり、説明を受けたりしながら、愛知総合工科高等学校での学習を具体的にイメージしていきます。

電気自動車です。時々校内を走っています。

見学後、実際に愛知総合工科高等学校の設備を使用して実習を行いました。

午前は製図の実習体験です。
先生が時折ユーモアを交えながら、ドラフターの使い方を教えてくれました。

使い方をしっかり学んだ後は実習です。
教科書の製図例を課題として、各自取り組みました。

全員真剣な面持ちで取り組んでいます。

2時間ほど集中して実習を行いました。
生徒からは「ドラフターの使い方は難しかった」「ドラフターは、慣れたら作業しやすい道具だと思う」「ずれた紙を直すのが大変だった」「楽しかった」とさまざまな感想が聞かれました。
最後に製図室をきれいに掃除して、午前の実習が終わりました。

午後は旋盤の実習体験です。
まずは大切な安全教育から始め、「5S」の考え方も一緒に学びます。

次は、旋盤の使い方と今日の実習内容の確認です。
先生の話を聞き漏らさないよう、どの生徒も集中しています。

旋盤の実習内容は、ゼロ点合わせと旋削です。
安全教育で学んだ内容を意識しながら、決められた作業に取り組んでいきます。

旋削前後は材料の寸法を測定し、0.1ミリ単位で旋削量を確認しました。

実習後は、隅々まできれいに掃除をします。
使用した旋盤はもちろんのこと、旋盤機械周囲の床もきれいにし、「5S」を実践しました。

掃除に使用したちりとりは、最後に布で拭いて片づけます。
名聾では経験しないことも多いので、生徒にとって初めてのことがたくさんありますが、「5S」を守ることが安全な作業や丁寧な製品作りにつながるので、時間をかけて取り組みました。

授業後一息ついていると、すぐ隣の机にいた愛知総合工科高校生の作業内容が目に留まりました。
話を聞くと、大会に出すコマを製作中とのこと。
愛知総合工科高校の生徒数名が、作業の手を止め、名聾生のためにアイデア満載のコマの説明をしてくれました。

名聾生は回り続けるコマに興味深々の様子です。
愛知総合工科高校生も「ぜひ体験してみてください」といろいろな形のコマを持ってきてくれました。

今日1日、1年生はものづくりの一端に触れ、つくることの楽しさや興味をより一層深めたようです。
熱心にコマ製作に取り組む愛知総合工科高校生にも刺激を受け、とても充実した1日になりました。