全校研修〜聴覚障害に関する研修〜
12月22日(金)に聴覚障害に関する研修として、名古屋市聴覚障害者協議会の方にご講演いただきました。
本校には聴覚障害の生徒がおり、卒業生や保護者の方からお話を聞く機会はありますが、外部機関で活躍する聴覚障害の方のお話を聞く機会は大変貴重な時間でした。
名古屋市聴覚障害者協議会は、聴覚障害の方のための社会参加、福祉向上を目指して活動しています。
会長のお人柄が分かるユーモアたっぷりの自己紹介をしていただきました。協議会の活動とは別に、長年お仕事もされているそうです。
副会長には、手話に目覚めたきっかけをエピソードを交えて、自己紹介をしていただきました。
通訳士の方に講演内容を読み取っていただきました。
講演会中は通訳士の方の言葉をライブトークで文字おこし・編集して、情報保障をしました。
手話や聴覚障害者に対する時代の変化など、分かりやすく話していただきました。
講演の中で、
「手話とは、単なるコミュニケーション手段ではない。子どもたちのアイデンティティを形成するためには、言語の獲得が必要である。言語が、人間が人間らしく成長する土台となる。それぞれの生い立ちを大切に、日本手話、日本語対応手話関係なく、手話を大切に守り育んでいこう。手話はひとつ」
また「(聴者が)手話が下手でも覚えようとしてくれるだけでもうれしい。できなければ身振りでも。そして、ろう者と聴者がともに進み歩んでいくことが共生社会になる」とおっしゃっていました。
多様な考え方をもつことが当たり前の世の中です。
「自分と違うから」「同じようにできないから」と批判するのではなく、『お互いの立場や環境を理解し、尊重し合える関係』を子どもたちとも同僚とも築いていきたいです。
そして、子どもたちにもそんな大人になってほしいと感じました。
そのためにも、教員は子供たちに伝わる方法で伝える努力をし続けていくことが大切だと感じました。