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旋盤技能検定 実技試験の練習〜機械制御科〜

機械制御科では、多くの検定に挑戦したり、資格を取得したりする機会が豊富にあります。

この日、専攻科1年生が取り組んだのは、愛知県主催の旋盤技能検定実技試験の練習で、課題図に基づいて長さ約10センチの鉄の円柱を加工する内容です。

旋盤は、連携教育先の愛知総合工科高校の機械を使用します。
愛知総合工科高校には40台程の旋盤があり、名古屋聾学校はそのうちの数台を使用することができます。

旋盤の加工作業は100分の2ミリ単位で行われます。目盛りを合わせたり、取り付け位置を合わせたりと、繊細な作業が続きます。
生徒の口からは、一つの過程を終えるごとに安堵の声が漏れ聞こえますが、図面通りに仕上げることに集中しています。

試験では2時間40分以内に、冒頭の円柱(右)を下の写真(左)のように仕上げます。この1本に、基本的な7種類の加工技術が詰まっています。

加工が終わると、教員が課題図面通りに加工できているかを測定します。また、右側のねじ部分にはナットを取り付け、ねじとして機能しているかの確認も行います。

測定した結果、図面通りに加工できていない箇所もありましたが、ねじ部分は正確に仕上がっていました。ナットがスムーズに入る様子を見て、緊張がほぐれたのか、生徒の表情が一気に明るくなりました。

生徒は約2か月半をかけて、この7種類の基本的な加工技術を習得しました。愛知県の旋盤技能検定に合格すれば、旋盤に関する基本的な知識と技術を習得していると評価され、就職時のアピールポイントとなります。
生徒は自分をさらにアピールできるよう、積極的に検定や資格試験に挑戦しています。教員もそのような生徒の意欲に応えるため、今後も研鑽を続けていきたいと思います。