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私、がんになりました②

〜1年半のお休みを終えて〜

本校養護教諭が令和4年9月から職場復帰しました。
ほけんだよりに掲載している体験記をマガジンとして連載します。

ほけんだより 2022.10 


まずは私の簡単な経過です。自覚症状もなく定期健康診断の結果から精密検査となり、
2014年1月骨髄異形成症候群の診断を受けました。2020年8月貧血症状が進み移植治療が必要となり、骨髄の同型が血縁者でいなかったため※1骨髄バンクへ登録をしました。年内には骨髄の型が一致する※2ドナーさんが見つかり、2021年4月骨髄移植、2か月半の入院を経て自宅療養となりました。毎年の健康診断は大切です。
私のがん告知は、主治医の先生の立場からは、診断名を告げた2014年でした。私は、自覚症状も治療薬もなく3か月に1度の血液検査で、移植の時期が少しでも遅くなるように、食事や規則正しい生活に気を付けていましたが、がん患者の自覚はゼロでした。がんの多くは、早期発見で治るものも多く、昔のテレビドラマのように「ご家族の方には、お話します」というようなことは少ないようです。診察の時に本人へ直接病名を知らせ、治療方法を説明する。「がん=特別な病気」ではなくなってきているのを体感しました。

※1 骨髄バンク…血液の病気の治療のため、骨髄移植などが必要な患者さんと健康な骨髄を提供するドナーさんをつなぐ事業のこと。
※2 ドナー…さまざまな病気によって、移植を必要とする患者さんに健康な臓器や骨髄を提供する人のこと。